技術紹介/越後植木鋏の宗家 外山刃物

創業文久年間 株式会社外山刃物
トップナビゲーションバー 動画 お問い合わせ 販売 商品紹介 会社概要 ホーム


鋼を知り尽くした匠の技と未来を開く新技術をひとつに
木鋏の製造は、鍛造、上げ打ち、焼き入れ、焼戻し、表すり、色付け、裏刃と切刃の重研削と仕上げ研磨、 組立、調整(合い刃どり)をはじめとして、いくつもの工程を経てなされます。その工程ごとに鋼(ハガネ) を知り尽くした匠の技と未来を見つめた新技術が生かされています。

鍛冶職人のイラスト画像と「匠」の文字

・鋼を鍛える火造り鍛造

・切れ味が決まる裏研ぎ

・鋏の調子を整える合い刃どり

・NC研磨機による精密刃付け

・産業ロボットによる製造ライン

・セラミックス加工品

鋼を鍛える火造り鍛造

火造りは、いわゆる鍛造のことです。鍛造は文字通り「鍛えて造る」ことです。 「鉄は熱いうちに打て」の諺のように、鋼(はがね)は高温に熱して叩くことに より強靭さを増すと同時に、目的の形となり後工程が容易になります。

イメージ1 火造り鍛造は、古くは親方が金箸で赤く熱した地金を持ち、一方の手で小槌を持 ち、向槌(先手)と一緒に打ち鍛える熟練を要する重労働でした。この作業は現 在ではスプリングハンマーや大型のエアスタンプが使われています。

しかし、作業の形態は変わっても、伝統の技術は今日にも生かされています。鋼 の赤め方ひとつにも、最適な温度があります。ハンマーを打つ強さやリズムも品 物の出来を左右します。その微妙な違いを五感で見極めます。

弊社の火造り鍛造の技術は、鋼だけでなく、マグネシウムなど特殊素材の加工に も生かされています。

切れ味が決まる裏研ぎ

「鋏は裏で切る」「鋏は裏が命」といわれます。

とかく鋏の表側に目が行きがちですが、実は裏刃こそが鋏の心臓部分で、その良 し悪しで鋏の切れ味が大きく変わります。一見すると鋏の裏側は真平らに見えま す。ところが、そうではないのです。

イメージ2 鋏は2枚の刃をかみ合わせて切るという構造になっています。切れ味を良くするに は刃の一点が当たるようにする必要があります。そこで、鋏の裏にはソリやサワ (スキ)やネジリ(ヒズミ)がつけられています。

このソリやサワやネジリをどのように付けるかは、非常に難しい技術を必要とし ます。1本1本手作業で行われる裏砥ぎは、まさに伝統に培われた職人芸の世界 といえるでしょう。

鋏の調子を整える合い刃どり

鋏づくりの最終段階の工程で、熟練の職人が五感を働かせて1丁1丁の鋏の調子を 整え、切れ味を最良の状態に仕上げます。

イメージ3 鋏は一枚刃の包丁や刀と違い、動刃(丸)と静刃(角)の2枚が噛み合わさって 初めて切るという役割を果たします。ですから、たとえばカシメの締め具合が強 すぎても弱すぎても、鋏の使い勝手はよくありません。

よい鋏の証であるシャキシャキとした軽やかな音や、鋏を手にしたときのシック リとした握り具合は、絶妙な合い刃どりで生まれます。

NC研磨機による精密刃付け

NC(数値制御)とは、製品の形などを数値に置き換えて、コンピュータによって 工作機械などを自動制御する方式です。NCの特長は精度が高く、均一な工作が可 能なことです。弊社ではNC研磨機を導入して、各種鋏の精密な刃付けを行ってい ます。

イメージ4 NC研磨機は数値データを入力しなければ、動きません。そこで、どのような数値 をインプットするか。「最良の刃付けとは」を知り尽くした熟練の工員と、NC操 作に長けた若い技術マンが二人三脚で弊社独自のプログラムを組んでいます。

研ぎ澄まされた日本刀を思わせる秀久ブランドの各種鋏は、まさに伝統の技と最 新の技術・設備のコラボレーションによって生み出されたものです。

産業ロボットによる製造ライン

ムダ、ムリ、ムラをどのように減らすかは、製造現場に常に問われる課題です。

イメージ5 この解答のひとつが、現場の発想から生まれた産業用ロボットによる製造ライン の構築でした。現在、おもに板物(抜ぎ物)の鋏の刃付けが、これによってなされ ています。

どのように省力化してコストの削減をはかるか、まだまだ発展途上です。弊社は これからも、チャレンジを続けてまいります。

セラミックス加工品

弊社は新しい素材を用いた製品の製造もおこなっています。

たとえば、電気絶縁性の高いセラミックスを刃部に採用した光ファイバー・ケー ブル用の専用カッター(委託製造)もその一つです。

イメージ6 セラミックスは、非金属や金属の酸化物や炭化物などの無機物質を原料として熱処 理によって得られた素材です。とくに耐熱性や耐薬品性、また高い電気絶縁性など 、様々な特長をもったセラミックス素材があります。

しかし、セラミックスは一種の焼き物でもあり、割れやすいといった性質がありま す。そのために、刃付けをはじめ、各工程での扱いには細心の注意が必要です。特 に刃付けはダイヤモンド砥石を装着した専用研磨機で行っています。

○主要設備

鍛造用エアスタンプ、溶接ロボット、NC研磨機、各種自動機・専用機、ロボットライン、大型プレス機など

(C)2005-2009 株式会社外山刃物   〒955-0814 新潟県三条市金子新田乙 1700-15
tel: 0256-35-1722/fax: 0256-35-3355 お問い合わせ  hidehisa@toyamahamono.com